Nikon Imaging
Japan

Lesson18:紅葉した森

撮影シチュエーション

撮影場所:メタセコイヤの森

時期:

時間帯:昼から夕方にかけて

天気:晴天

秋の代表的な被写体といえば紅葉ではないでしょうか。秋の訪れを感じる色づいた木々、その美しさは多くの人の目を楽しませてくれます。
紅葉は山一面が赤く染まるような名所から街中にある街路樹まで、さまざまな場所で目にすることができる被写体です。撮影のシチュエーションに合わせて自由に切り取ることができるため風景全体を捉えたいなら広角を、木々の一部分を切り取るなら望遠など幅広い画角をカバーするレンズが必要です。あらかじめどのような画を撮りたいのかイメージしながらレンズを選ぶとよいでしょう。また紅葉の名所として知られている場所は人出も多くなるため撮影時は周囲への配慮も必要です。三脚の使用も場所によってはNGの場合がありますので、あらかじめ確認しておくなどマナーを守って撮影を楽しみましょう。

撮影監修:斎藤 勝則

今回選んだレンズ

高倍率ズーム

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

  • 1本で焦点距離27-450mm(35mm判換算)相当をカバー。広角から望遠までの幅広い画角で森全体を写したり葉の一部分を写したりと自由に切り取ることができます。
  • 望遠になるほど大きくボケた写真が撮れ、前ボケや後ろボケを活かした画づくりが可能。ピントを合わせた葉をより印象的に写せます。
  • 450mm(35mm判換算)までを写す超望遠域の画角をカバーしながらも小型・軽量設計のレンズのため、歩きながらの撮影も気軽に行えます。
撮影場所と撮影位置

気持ちのよい青空が広がった秋晴れの日、訪れたのは高さ20~30mほどにもなるというメタセコイヤの森がある公園です。森の中だけでなく、紅葉している木々を探しながら公園の中を散策し撮影を行いました。歩いて移動しながらの撮影だったため、レンズは身軽に持ち歩け、1本で幅広い画角をカバーできる高倍率ズームをチョイス。メタセコイヤの森全体を捉えるには広角側を、葉の一部分に寄った写真を撮るには望遠側と、さまざまに画角を変化させながら鮮やかに色づく紅葉を切り取りました。
森の中や木の下から見上げるように紅葉を撮影すると逆光で葉が暗く写ってしまうため、太陽光をうまく利用しながら撮影しましょう。光が当たっている葉を選び、光を透過させることで色鮮やかに写すことができます。曇りの場合はやわらかな光で撮ることができますが、全体に暗くなりがちですので露出や[ピクチャーコントロール]で明るさや色味を調整するとよいでしょう。今回は晴天での撮影でしたが、より深みのある鮮やかな色味になるよう[ピクチャーコントロール]を[風景]に設定しています。

撮影した写真の比較

高倍率ズーム

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

秋の午後の低い日差しが差し込む中、逆光の位置から広角側の18mmでメタセコイヤの森を撮影しました。光に透過されオレンジに輝く葉とシルエットになって浮かぶ木の幹の対比が美しい1枚となりました。少し下からあおるように構え、地面に真っ直ぐ伸びる影も入れながらフレーミング。森の広さや奥行きを感じます。

高倍率ズーム

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

森の一部分を切り取るように焦点距離85mmで、目で見た印象に近いイメージで撮影しました。横から差すサイド光を利用し、木の幹にも光があたることで先程より森に立体感が増しています。木のシルエットが縦に並んだ画面構成になっていますが、単調な縦じま模様にならないよう、木の太さや立っている位置のバランスを見てフレーミングしました。

高倍率ズーム

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

木々の隙間から差し込む光に照らされたオレンジの葉を見つけ、焦点距離300mmで切り取りました。羽根のように伸びる繊細なメタセコイヤの葉が光を透過し、美しく輝いています。暗い背景を選んで撮影することで、明暗差を活かしたドラマチックな印象の1枚に仕上げました。

表現の幅を広げてくれる高倍率ズーム

見上げた木の先に、紅葉した美しい形の葉を発見

実際はこれくらいの大きさに見えます

標準ズームの望遠側、焦点距離55mmで撮影。これ以上寄ることができません

高倍率ズームの望遠側、焦点距離300mmで撮影。葉を大きく捉えることができました

紅葉を撮影していると、美しく色づいた葉に寄って撮りたいと思うシチュエーションに度々出会います。ですが標準域のレンズしか持っていけない場合、せっかく美しく色づく葉を見つけても、木の上についた葉には大きく寄ることができず思い通りの画づくりができないことがあります。今回は高倍率ズームを持っていったため望遠側の焦点距離300mmで葉を大きく捉え、繊細なもみじの葉の形まで伝わる1枚を撮ることができました。高倍率ズームに限らず、紅葉の撮影の際には望遠域をカバーするレンズを持っていくことをおすすめします。

1本でボケかたもこんなに変わる

焦点距離:62mm
絞り値:f/6.3

焦点距離:300mm
絞り値:f/6.3

写真にボケを作るにはいくつか方法がありますが、レンズには望遠になるほど大きくボケるという性質があります。広角から望遠までの幅広い画角をカバーする高倍率ズームの場合、その”ボケの幅”もとても広くなります。焦点距離62mmと300mmで撮影した写真、ピントを合わせたもみじの葉の背景を比べてみると、どちらも同じ被写体を同じ絞り値で撮影したにもかかわらずボケかたが大きく違うのがわかります。ボケかたひとつ取ってみても、1本のレンズで表現をこれほど変えることができる高倍率ズーム。その特徴を活かしながら、さまざまな画づくりを楽しんでみてください。

こんな写真も撮りました

使用レンズ・機材

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

広角から超望遠まで幅広い画角をカバーする約16.7倍の超高倍率ズームレンズ。EDレンズ、非球面レンズを採用しズーム全域でクリアーな画像が得られ、また暗所や超望遠撮影時に効果を発揮するブレ軽減効果の高いVR機構(手ブレ補正効果4.0段CIPA規格準拠)を搭載、高い機動力と相まって撮影シーンをぐんと拡げてくれる1本です。

※ APS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。最も望遠側で測定。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでそんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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